平成10年分特別減税・追加特別減税


はじめに

 勤め人の方は、ほとんどの人がもう特別減税の恩恵に預かっていますよね。
 『ん?なんだそれは?』 そう思った人。いませんか?
 『知ってる知ってる〜。税金戻ってくるんでしょ?』 なんて思った人。いませんか?
 あれだけ大騒ぎして急遽実施した特別減税、ちゃんと理解しておいてあげないと、橋本さんが浮かばれません。
 また、ちゃんと理解しておかないと、思わぬ損をしてしまう場合があります。なぜかって? みなさんの給料は、会社の担当の人が計算して支給されるんですよね?今の時代ですと、ほとんどの会社の給料計算はコンピューター処理されていますので、心配ないって思っているでしょう? でも、操作するのは人間です。思わぬミスがあるかもしれませんよ。


特別減税ってこんなことです

 結論から先に言いましょう。納める税金が少なくなるという制度です。お金をタダでくれるということじゃありませんので誤解の無いようにしてください。(年末調整で戻ってくるのは、納めすぎた税金を戻してもらうだけですので、これまた誤解の無いように。年末調整については今後掲載する予定です)  

  じゃ、どのくらい少なくなるの?って気になりますよね。今年は2月からの特別減税、8月からの追加特別減税の2度の特別減税が実施されています。その2度の特別減税の合計額は以下の表の通りになります。ただし、以下の表の金額が、あなたの本来納めるべき税金(年額)を超えてしまうような場合(扶養家族が多い方など)は、戻ってくるわけではなく、納める税金が0円になるということです。

扶養家族の数

0人

1人

2人

3人

4人

以下、1人増える毎に

特別減税額(合計) 38,000円 57,000円 76,000円 95,000円 114,000円 19,000円を加算

 たとえば、本来納めるべき税金の年額が80,000円で、奥さんと子供1人を扶養しているような場合、今年トータルで納めるべき税金は、80,000−76,000円で4,000円という計算になるわけです。  


特別減税の方法 

 転職とかしていない場合、ほとんどの人は(会社がちゃんと処理していない場合を除いて)、2月以降の給料からは引かれていた税金の額が少なかったことだろうと思います。つまり、本来毎月の給料から引かれる税金を、「引かない」ことにより、減税を実現しているわけですね。今までの特別減税では年末調整で差額を戻すという方法だったので、年末にはいっぱい戻ってきてホクホク♪なんて感じでしたけど、今回は緊急の経済対策ということで即効性を出すため、今回のような方法が採用されたようですね。月々若干ずつ給料が多くなったという感覚ですね〜

引かれなかった税金分のお金・・・ちゃんと消費に回しましょう(笑) 
#ほら、結構貯蓄に回す人も多いようですし。


特別減税の方法(補足)

 転職をしたとか、あるいは会社がちゃんと処理していない場合のように、特別減税されていない〜(怒) 私たちには減税してくれないのか〜(大激怒) という人たちが、結構いらっしゃるかと。
 ご安心あれ。ちゃんと年末調整で差額分を調整してくれます。
 年末には、一気に戻ってきます。 でも、もともと自分のお金なんですけどね。ま、年内は貯金だと思って我慢しましょう。

戻 る