所得税の税率
大体の方は知っていると思いますが、わが国の所得税(住民税もそうですが)は超過累進税率という税率が用いられています。超過累進税率とは、超過した部分について累進性を持った税率をかけるという意味合いです。
いくら以上の部分は20%。さらにいくら以上の部分は30%・・・
つまり、所得が多い人からはヨリ多く、所得が少ない人からはチョッピリと・・・という制度ですね。
この方法が良いのか悪いのかという議論は、ニュースなんかを見ても様々な所でなされているようですが、まずは、どういう制度かを知るところから始めましょう。
≪所得税の税率区分≫
課税所得金額
税率
以上 未満 − 3,300,000円 10% 3,300,000円 9,000,000円 20% 9,000,000円 18,000,000円 30% 18,000,000円 30,000,000円 40% 30,000,000円 − 50%
計算例)
課税所得金額が1,200万円の場合
3,300,000 ×10% = 330,000
(9,000,000−3,300,000) ×20% = 1,140,000
(12,000,000−9,000,000) ×30% = 900,000
計 2,370,000
上記のような計算をいちいちやっていたのでは、時間がかかってしまいますので、下記のような税額表を用いて計算することになります。
ただ、超過累進税率の考え方(〜円以上は〜%)というのを分かって頂くため、上記のような税率表を掲げました
≪所得税の税額表≫
課税所得金額
税額計算式
以上 未満 − 3,300,000円 課税所得金額×10%
3,300,000円 9,000,000円 課税所得金額×20%− 330,000円
9,000,000円 18,000,000円 課税所得金額×30%−1,230,000円
18,000,000円 30,000,000円 課税所得金額×40%−3,030,000円
30,000,000円 − 課税所得金額×50%−6,030,000円
計算例)
課税所得金額が1,200万円の場合
1,200万円×30%−1,230,000=2,370,000
この方が簡単ですよね。